2011-08-17
- まどかの「魔法少女の願いや祈りを受け入れる」という台詞は、『神咒神威神楽』の「魂を抱いてやる」(by竜胆)とかなり近いような気がするけれど、読むときにはその違いについて気をつけた方がいいだろうなぁ。
- というか、いつか誰かがそんなまどかに対して、「否」と突きつけてほしいんだろうなぁ。ぼくはやはり、これだけの状況を用意されて、その上で「神様にならん!」というお話が好きなので。そういう意味では、Cのような改変された歴史やルールについて知らないまま生きざるを得ないというのがイイ(笑)
- でも、これはたぶんそうしたまどかの選択を反故にしてしまうのも、ほむほむなんだろうなぁ。もう魔法少女として契約することはできないんでしょうが、因果はたまっているでしょうし。
- まどマギの方は、ほむほむがまどかのことを覚えている限り、彼女の選択を後悔させない、と。基本的には、誰とも知らぬ神様から希望を贈与されている状況になっていて、ふつうそこには神様側に救いがない(だって、誰も知らないから)。そこをうまく逃げているのがよかった。
- まどマギはいわば「絶望と希望の交換」から「希望の贈与」へ、Cは「現在と未来の交換」から「未来の贈与」へ至る所でオチがついている。Cの方は引き続き、ミダス銀行が存在するために交換に戻って、同じ選択の繰り返し(ループ)が描かれることになるけど、その選択を後悔させない。
- 『魔法少女まどか☆マギカ』最後まで見てました。この作品自体の落としどころもさることながら、おそらく同じようなネタを扱っている『C』を再評価したくなりましたね。あっちはほんとうにシステムを改変する話にしなくてよかったと思います。でも、どちらも選んだことを後悔させない物語。
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